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前田正志(まえだ・まさし MAEDA, Masashi)

茂原市議会議員  ~ 千葉県茂原市から 日本を世界を考える ~                         A view from MOBARA,JAPAN

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デンマークの社会福祉

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デンマークの社会福祉を支える特徴は、

 1.徹底した分権

 2.税方式

 3.普遍的制度

 4.国民総背番号制

です。手厚い福祉サービスを効率よく供給しています。

個々の施設や在宅介護については他のサイトなどで十分に取り上げられていますので、制度を支える部分についてご紹介したいと思います。

 

1.徹底した分権 

どのような福祉サービスを供給するかは利用者に一番近いところで決定されます。

つまり、「この利用者にはどんなサービスがどのくらい必要か」ということは利用者に接するスタッフに決定権があるのです。

 

そして高齢者の介護や障害者の在宅介護は国や県ではなく基礎自治体(日本の市町村)の議会が責任を持ちます。住民の生活にもっとも身近で、住民からの選挙によるコントロールが行き届くのが市議会だからです。

 

総合病院の運営と障害者の施設介護は県の役割です。

日本のように「法律が変わったから給付水準を下げます。」とはならないのです。給付水準を上げるために効率化が行われ、人的・物的資源を確保し、そのために公費が投入されます。

 

国は政策の大枠の決定と調査研究を行います。

 

 

2.税方式

財源は社会保険方式ではなく、税方式です。

このために「保険料を払っていないから医療や年金、介護を受けられない」「自己負担額を支払えない」ということがなくなります(「3.普遍的制度」へ)。徴収のコストも最小限に抑えられます。

 

税金の負担は所得税の税率が約50%、消費税の税率が25%と高いのですが、医療や介護はもちろん、年金も教育費も自己負担がありません。

企業の負担も雇用保険のみと少なく、国際競争力に配慮がされています。 

 

失業時のケア(給付と職業訓練)も行き届いているので「政府に貯金をしている」といった感覚のようです。教育への支援(大学まで授業料は無償、奨学金の充実)も行き届いており、若い世代からの理解も得られています。世代間の格差が少ないのです。

 

北欧では手厚い福祉のために働かない人が多いとの指摘がありますが、働けるのに「働かない人」はしっかりと見極められ、給付はもちろん削られます。高い税率により物価も高いので、より質の高い暮らしをしたいなら働かざるを得ない状態です。

 

3.普遍的制度

何よりも個人の人権が尊重されます。高齢者も障害者も病人ではありません。一人一人の人間です。個人の尊厳や自由を持ち、自らの生活の質を向上させる権利を持ちます。

 

そのため、デンマークでは原因によらず状況に応じて福祉サービスを受けられる「普遍的」な制度となっているのです。病気や怪我、出産などで身体機能が低下し、福祉サービスが必要なら必要に応じてサービスが受けられます。柔軟な運営がされています。不要なサービスは提供されません。

 

合法的に居住する外国人も含め、住民全体が対象となります。私も就学ビザを取得していたので留学中にその恩恵(奨学金)にあずかりました。

 

 

4.国民総背番号制

個人番号が記載されたⅠCカードに福祉サービスの給付情報が蓄積されます。このため福祉や介護のサービスを受ける際の情報交換に無駄や漏れがありません。

 

給与の支払いや金融取引などでも個人番号は必須です。個人の所得はしっかりと把握されるので脱税がしにくいようです。公正さを確保しているのです。

 

もちろんプライバシーや個人情報の保護から反対する人もいますが、万全の体制がとられています。